11年前の私へ。 - ☆えびママと5人の愉快な子ども達☆

2023年12月1日

迫る年末に向けて、師も走り回るさなかに一人

大量の洗濯物を前にたたずむ女性。

足元にはつかまり立ちを覚えたばかりの赤子。

洗濯物に手を付けるわけでもなく、女は思い返していた…あれは小学校高学年か、それとも中学生の時であろうか…「将来の自分」がテーマの授業で「人生プラン」なるものを書かされた時のことである。夢であった看護師になって、優しい人と恋をして結婚して、幸せな老後を…と書く中に、確かに女は書いたのだ。

「子どもは、２人。」と。

計画的であったか？いや…全てがそうとは言い切れない。むしろ、この女の適当な性格と、子ども（というか、小さくてぷにぷにしたもの）が大好きな夫の相乗効果でこうなってしまったに過ぎない。

足元の赤子が、抱っこをしろ私と遊べと泣き出した。赤子の世話を言い訳に、この洗濯物の山を見て見ぬふりしてしまいたい…。とりあえず抱き上げ、ふと恋人だった頃の夫との会話を思い出す。

「子どもは年子で、２人かなー。私がそうだから。年子だと、一緒に遊べて楽しかったしー。」

そう。若さとは純粋で、無知で無謀である。年子育児の大変さも知らずに。

あれから11年が経ちました。若き日の私よ、11年後のあなたは元気です。大量の、家族７人分の洗濯物を前に、赤子を抱いて固まっております。えぇ、誰が想像できたでしょうか。まさか自分が

5人の子の母になろうとは…。

もしタイムマシンがあったら、学生時代の私に伝えたい。

「お前、５人も子がいるぞ。」と。きっと信じては貰えないだろう。教室の隅で小説ばかり読み、休み時間は図書室にこもる根暗ド陰キャ（もちろん非モテ）が将来、そんなことになっているなんて。事実は小説より…とはいうけれど…。

妄想に耽っている間に、赤子がつまらん！と泣き出した。さっさとここを片付けて、抱っこして延々と意味もなく歩き回らなければならないのだ…洗濯物に手を伸ばした瞬間、勢いよく玄関ドアがガァン！！となる。ドアに鍵がかかっていない日はそうそう無いのだから、いい加減に学習してガァン！！ってしないでくれ…。鍵を開けると元気な「ただいまー！！」が、１、２，３人…。靴下が真っ黒じゃないか。間髪入れずに「遊び行っていいー？」って、宿題やらんかい…。ふと時計に目をやり、あと１時間もすれば寒空の下、イヤイヤ全開の保育園児を迎えに行かなければならないのだ。今日は何で機嫌を取ればいいのだ…。

そうこうしている内に、腕に抱いていた赤子が寝た。

最大限の配慮をしつつ布団に置くと、目が開いた。そして泣いた。カオス。

ママの腕はもう限界よ。進まぬ家事に、迫る時間に、増える洗濯物…。真っ黒靴下、ウ〇マロ石鹸で落ちるか心配になるレベルだったな…。

こんな時、私は魔法の言葉を使う。

「ま、いいかー。」

…適当である。しかし、夫とともに私を幾度となく救ってくれた魔法の言葉である。私の気持ちを軽くしてくれる魔法の言葉と、後で尻拭い（放置された数々の家事）をしてくれる夫のおかげで

今日も５人の母親、がんばります☆